この度、夫の仕事の関係で東京へやって参りました、関西人夫婦でございます。
東京はイタバシというまろやかで素朴な街に住むこととなりました。
夫の実家ののどか~な感じとも違う、私の実家の神戸とも違う、もちろんロンドンとも全然違うこの「板橋区」。
東京23区といっても、渋谷区とか新宿区とか目黒区とかと全然違います。
ゆるり昭和です。
とりあえず、非常に住み易い街です。
うちは中山道と環八がクロスするところにあって、歩いてすぐMUJIやUNIQLOに行けるというのがウリです。
さらに自慢しちゃいますと、スーパーやホームセンターも徒歩圏内に何軒もあります。
ないのはデパートくらい。(それをイナカと云う)
中山道は、ご存知江戸の五街道のひとつです。
かつて旅人の道しるべに、また木陰でいっぷく用にと、幕府が街道の両脇に一里(3.9km)間隔でこんもり土をもって、そこへ榎なんかの大木を植えたのが一里塚なんですが、全国各所にところどころまだ残っています。
うちの近所の志村一里塚というのが、いまだに両脇ともきれいに保存されている珍しいもので、今は周囲がビルにうもれていますが、よく見るとそこだけお江戸の空気でなんとも乙です。
こちらがその一里塚。石塀の高さは1.5Mくらいでしょうか。
江戸時代なら遠くからよく見えたでしょう。
板橋区がきれいに保存しています。裏手の家も風情ありでgood。
横手には、お江戸ではないけど風情では負けていません、昭和の建物↓。
板橋区ってえらいなあと思います。
一里塚の他にも、同じく中山道由来の「薬師の泉」という小ぶりの庭園が近くにあるのですが、これも板橋区が作成したものなんです。
その昔、農民の某さんが聖徳太子作という薬師如来を本尊としてお寺を作ったそうなんですが(まずその真偽が謎だけど、それは500年以上も前の話だからスルー)、その後暴れん坊将軍吉宗公がここへ立ち寄って「清水薬師」と命名したそうです。
ここにはきれいな湧き水があったそうで、(今はたまにちょろっとしか出ないそう)江戸を訪れる観光客や中山道をゆく旅人の喉を潤す憩いの場だったそうです。
それが、やれ戦争やなんやで失われたので、平成になって、板橋区が文献をもとに学術的研究をもってこの「薬師の泉」を再生建設したそうです。
板橋区、good job!
春に越してきたばかりの時の写真 at 薬師の泉↑
これは「江戸名所図会」にのっている清水薬師↓
ここで友達とお弁当食べたりしています。
日本ええわ~。
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