2012年6月28日木曜日

ニッポンの美学


8年外へ行ってから、改めて母国をしげしげと観察すると、以前よりもその歴史的美点が際立って素晴らしく見えます。


浅草なんてのは、本来人だかりでわいわいにぎやかな日中こそがその真骨頂なのでしょうが、たまたま夕闇せまる人気少ない浅草寺に行ったら、トーンを落としゆく巨大な空に見事な稜線を描く瓦屋根の整然とした感じがとても厳粛。 アジア文化の中でも最もtidinessでsystematicな美を誇る我がニッポン古来の美的感性にぞくっとしました。






そのノリで唐辛子で真っ赤になった、見た目がとてもシャレオツなせんべいを買ったら、あまりの辛さに食べる意味が分からなくなるほどでした。
普通のせいべいが一番よろしい。

浅草には大学の時に一度来ましたが、今回はまるで受ける印象が違いました。
年とるのもいろいろ見えてきてよいもんだ。
見え過ぎて困ることも多いけど。






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2012年6月27日水曜日

イタバシ☆


この度、夫の仕事の関係で東京へやって参りました、関西人夫婦でございます。


東京はイタバシというまろやかで素朴な街に住むこととなりました。 夫の実家ののどか~な感じとも違う、私の実家の神戸とも違う、もちろんロンドンとも全然違うこの「板橋区」。
東京23区といっても、渋谷区とか新宿区とか目黒区とかと全然違います。
ゆるり昭和です。
とりあえず、非常に住み易い街です。


うちは中山道と環八がクロスするところにあって、歩いてすぐMUJIやUNIQLOに行けるというのがウリです。
さらに自慢しちゃいますと、スーパーやホームセンターも徒歩圏内に何軒もあります。
ないのはデパートくらい。(それをイナカと云う)





中山道は、ご存知江戸の五街道のひとつです。
かつて旅人の道しるべに、また木陰でいっぷく用にと、幕府が街道の両脇に一里(3.9km)間隔でこんもり土をもって、そこへ榎なんかの大木を植えたのが一里塚なんですが、全国各所にところどころまだ残っています。
うちの近所の志村一里塚というのが、いまだに両脇ともきれいに保存されている珍しいもので、今は周囲がビルにうもれていますが、よく見るとそこだけお江戸の空気でなんとも乙です。







こちらがその一里塚。石塀の高さは1.5Mくらいでしょうか。
江戸時代なら遠くからよく見えたでしょう。 板橋区がきれいに保存しています。裏手の家も風情ありでgood。

横手には、お江戸ではないけど風情では負けていません、昭和の建物↓。







板橋区ってえらいなあと思います。

一里塚の他にも、同じく中山道由来の「薬師の泉」という小ぶりの庭園が近くにあるのですが、これも板橋区が作成したものなんです。


その昔、農民の某さんが聖徳太子作という薬師如来を本尊としてお寺を作ったそうなんですが(まずその真偽が謎だけど、それは500年以上も前の話だからスルー)、その後暴れん坊将軍吉宗公がここへ立ち寄って「清水薬師」と命名したそうです。

ここにはきれいな湧き水があったそうで、(今はたまにちょろっとしか出ないそう)江戸を訪れる観光客や中山道をゆく旅人の喉を潤す憩いの場だったそうです。

それが、やれ戦争やなんやで失われたので、平成になって、板橋区が文献をもとに学術的研究をもってこの「薬師の泉」を再生建設したそうです。

板橋区、good job!




春に越してきたばかりの時の写真 at 薬師の泉↑

これは「江戸名所図会」にのっている清水薬師↓







ここで友達とお弁当食べたりしています。
日本ええわ~。




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2012年6月26日火曜日

愛する人よ




長らくブログをお休みしていました。
皆さん、お元気でしょうか?

突然の帰国に、ブログを見た人達から「何事?!」と驚きや心配の声が届きましたが、この半年、きちんと事情を説明することが精神的にも物理的にも難しかった私たちです。

突然の帰国の理由は、愛する人と寄り添うためでした。

そして、たくさんたくさん寄り添って、最愛の人は天国へ行ってしまいました。




世界で一番愛する、我が母です。




私たち家族にとっても、母の友人たちにとっても、この突然の深いロストは、生きる光を失う計り知れない大きな傷となりました。

今後、消えない悲しみが私たちの人生の連れとなりましたが、その悲しみとともに泣き笑い、悲しみとともに嘆き喜び、それでも生きていかねばと思います。
いつか天国で再会できる時まで。



母の友人や英語の生徒さんたちは、母のことを、魂が美しい人と称して下さいます。
我が母ながら、ぴったりな言葉だと思います。
強く優しくはかない人でした。
母は、最後の最後まで、母らしい生き様を全うしました。
最後の一瞬まで私たちを愛で包んでくれました。



思い出しては泣き暮らす我々ですが、夢の中の母はいつもにんまりとかゲラゲラとか笑っています。
これから母のこともいろいろ書いていきたいと思います。





ってなわけで、いってみよう。
ロンドン暮らしっく 東京編。




もはやロンドンの暮らしではないですが、ブログのタイトルはタイトルとして据え置くことに致しました。


またちょくちょくのぞいて下さい♡




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