2012年9月5日水曜日

またまた復活

やっと復活したと思ったら、また一月以上更新が滞ってしまいました。

その間に、長いようで短い夏が終わりました。
ここ数年、同じルーティーンの中でめぐって来ていた夏でしたが、今年はいろんな意味で劇的な変化の中に迎えた夏でした。

ぼちぼち、夏の出来事も書いていけたらいいなと思っています。


今夏は、私の母の初盆。
母の意志で無宗教を徹底しているわが家では、仏壇も神棚も置かず、母の写真と遺骨とお花を好きなように(?)飾っていますし、初盆の法要も形式だってはしませんでした。
それでも、一人住む父のところへ、母の友人たちが個々に訪れてくれたり、お供えを送って下さったりして下さるのがとても嬉しく、心あたたまる夏となりました。


無宗教なのですが、祖父母が用意してくれた両親用の墓地が山奥のお寺にあるため、この度、父が母をイメージしたオリジナルデザインのお墓をつくりました。
父会心の作(作ったのは石屋さんだけど)は、シンプルでほんのりピンクの石でできたお墓です。
隣に順に並ぶ親族のものを含め、古式ゆかしい墓石がずら〜りと並ぶ中、一瞬目をぱちくりっと二度見してしまうような感じで、キュートです。

神戸の奥の三田市のとんだ山奥ですが、高台の斜面に整然とならぶ墓石と、周囲ののどかで雄大な山並みがとても美しいところです。しょうぶ園が有名で、観光客も多く訪れるお寺です。



こちらは初盆だからと、東京で友人がくれた母へのお花。
ほろりと涙がこぼれます。
母を知る友人ももちろん、母に直接面識のないお友達までが、思い思いにシンパシーを見せて想ってくれることに、私たちは心から救われました。
たくさんの暖かいハートに支えられ、涙をふきふき、はじめての母のいない夏を終えようとしています。





夏の間に倍くらいにのびたガジュマルは、剪定して現在ちんちくりんになっています。







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2012年7月24日火曜日

いとめでたし!



気付けば夫も30歳。
大台に乗りました。
私も年を取るはずです。

しかし、母を亡くして思うことは、「老けたや太ったやブサイクや貧乏や」なんてことは、ある程度の範囲内(若さを売りにする仕事で老けて失業したとか貧乏で明日の米もないとかブサイクでいじめられているとかになると話は別)では、生きている醍醐味ってもんです。


というわけで、盛大にお祝いした夫のバースデー。
夫婦共通の友人でかつ東京在住でかつ子供がいなくて夜に時間を作れる人々となると、必然的にイギリスゆかりの人々になりました。

facebookでこっそり声をかけると、バースデーである金曜日の夜に新宿のブリティッシュパブに友人たちが集結してくれました。
みんなそれぞれ忙しい中、なんとか折り合いをつけてくれました。

ところが、仕事終わりの夫を急に呼び出すという目論みは、前日の夜に、
「明日、遅くなることになっちゃった」
という一言でもろくも失敗の危機にさらされることになりました。
「土日一緒にいられるし、誕生日はそれでいいよね」
と普段なら難なく二人おさまるはずのところ、ナゼだかゴネる私。
不思議がる夫。
何があるわけでもないのに、早く帰ってこいとむくれるdemandingな妻に少々首をかしげながらも、何とかその場は凌げたのでした。

結局、夫は23時に登場。
6時半から待機して飲んで待っていた私たちは大概喉も枯れて瞼も重くなっている有様。

それでも、待ってくれてお祝いしてくれた友人たちの優しさにとても癒されて、素敵なバースデーの締めくくりとなったのでした。








父からのプレゼントは私セレクトで、夫の好きなフランスのメゾンのTシャツ。当日はこれを着てご機嫌バースデー。
前日には夫の実家からもお肉や野菜、弟からのプレゼントなどたくさん届きました。



誕生日って、幸せだなあ。。。






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2012年7月13日金曜日

何だか腑に落ちないこと

我々の名字には「川」という字がついて「ガワ」と読みます。ところがこの名字は「カワ」と読むのが圧倒的に主流です。
引っ越して来て近所の文房具屋さんにシャチハタを買いに行った折、
「お名前は?」
「○○ガワです」
と言った後、ちょうどそのハンコがあったので、 「あ、あったあった」
と自分でハンコを引っ張り出すと、こともあろうにお店の方が、
「こちら○○カワさんのハンコになりますが、よろしいですか?」
と言ったのです。


ふ、腑に落ちない。




とか言いながら、郵便の人が玄関先で
「○○カワさんのお宅でよろしいですか〜?」
と声高に言う度に、
「違うけどね」
と思いつつ、「はいそうですー!」と威勢良く言ってしまっている私です。





こんなでこぼこでも、愛らしく幸せをふりまくウチのガジュマルちゃん↓。
妖精の住む木です。







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2012年7月10日火曜日

ローカル珍話


日々暑さが厳しくなってまいりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
我々は、刻一刻と上昇していく気温に、戦々恐々としております。
イギリスは涼しい上にドライだったので、全身の毛穴がぱくっと閉じたまま冬眠していましたが、このほど 8年ぶりに目覚め、しゃかりき労働中です。

23区のローカルエリアでおなじみのこちら板橋では、地元活性化の一環として「板橋のいっぴん」なるものをジャンルを問わず認定し、販売促進しています。


家から歩いて30分弱くらいのところに、奥州堂という和菓子屋があり。





こちらの豆大福が「板橋のいっぴっん」に指定されていて、冠に違わずなかなかの絶品です。
思わずかぶりついてしまい写真を撮り忘れ、「もうひとつ頂戴」と追加購入したものにまたすぐかぶりついてしまったため、画像がなくて申し訳ありません。我々どうもそういうところがあります。
女将さん曰く、某人気の和風な総本家的番組からも取材依頼があったらしいですが、「ウチはほそぼそやってますので」と奥ゆかしくもお断りしたそうです。
豆大福、確かに美味しい。


さて、このお店で「お遣いもの」に水ようかんを購入しようとしたら、「後30分、固まるの待って」と言われたので、近隣を二人でぶらぶら歩いていました。
すると、住宅街の中の小道のど真ん中に、ぼとっと財布が落ちていました。
偶然すぐ近くに交番があったので届けたのですが、あまりの処理の丁寧さに驚きました。
我々の連絡先や謝礼の権利を放棄する署名等細かく書き込みを求められ、ポリスマン3人がかりで財布の中身という中身を全部出して机に並べ、金銭は声に出して繰り返し金額確認をし細大漏らさずメモ。10分以上は交番にいました。
ものすごく入念で緻密なお仕事ぶりに、やっぱりヨーロピアンとジャパニーズって違うなあと感心しました。

ついでに非常時に備えて交番に住所登録しておくようにすすめられました。
その控えを封筒に入れてくれたのですが、警視庁という文字がクール。






財布にはかなり大金が入っていたので、水ようかんが固まる間に、図らずも人助けが出来たのでした。



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2012年7月4日水曜日

日用品を買う

ロンドンから持ち帰った日用品は、大事な人々にいただいた家宝級のもの数点だけなので、この度、ほとんど一から集め直すこととなりました。
食器にカトラリーに調理器具。
頭をひねって欲しいもの(♡)と買えるもの(¥)のバランスをはかり、さらに優先順位を決めてちょっとずつ集めているところです。

引っ越し直後、まだテーブルもなくて段ボールで昭和のおままごと生活を送っていた頃に、小鍋に次いで買ったのがこちら。




柳宗理のやかん。




ツヤ消し。 IH対応というモダン仕様にしてこの浮つきのない佇まい。




他のを使ったことがなく、かつIHも今回はじめてだったので自分では比較できないのですが、巷では湯沸かしスピードには定評があるようです。
使い勝手の良さは言うまでもありません。
やかん派の方にはもちろん、電気ポット派から鞍替えを思案中の方にも、熱くオススメです。




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2012年7月3日火曜日

YESかNOかでお願いします


先ほど、ゴミ袋をかかえてゴミ収集車を追いかけてきたので少々息切れ気味です。


この度の帰国で、はじめて日本で家を借りることになった我々ですが、はじめてな上に久々の日本社会で、いろいろなところに「??」が生じてちょっとばかり苦労しました。

イギリスと日本の賃貸における大きな違いとして、まず、敷金礼金システム。
あちらにはそんなものございません。 契約時にデポジットを家賃一月分とか二月分とか支払いますが、退居時にまるまる返してくれます。(普通の日本人の使い方なら問題なく)

この度我々が気に入って契約した家は、新築ということで敷金x1礼金x2契約金x1で、4ヶ月分上乗せ。
おまけに敷金もなんだかんだでほぼ戻ってこないと思ってくれとのこと。
管理費やら保険代やら次々プラスされて、最初に「家賃」として提示されている金額と最終的な支払い金額の差があまりに大きくて困惑しました。
家賃○○ポンド!と言われたらそれぽっきりの国からの帰国者としては、現実の厳しさをまざまざと見せつけられた次第です。



そして何より、家具どころか、家電どころか、電球もついていないことにびっくり!
夫が仕事中、先に新居に荷物を持っていった私は、ちょうど表にいた管理会社の人に「電気がつかない〜」と騒ぎ立てて、「電球を買いましょう」と懇切丁寧に説明をいただきました。
イギリスでは家具なしタイプと家具ありタイプを選択できるのですが、家具なしでも電球はついていますもので。


ところで、今のマンションに決める前に、別の不動産屋さんで一度違う物件に決めかけたんですが、土壇場で「大手の借り上げの話が出てるから恐らく審査で負けるだろう」ということでやめたという経緯があります。
この時のやりとりで、不動産屋さんが、
「相手が大手の借り上げなんで、個人だとまず9割通らないと思います。時間もかかりますし、他の物件にされた方がいいと思いますよ。」
と言ってくれたらいいものを、

「無理ってわけじゃないんですけど、ちょっと難しいかもですね〜」

と永遠に言ふのです。


今なら、

「難しいですね〜」 = 「ほぼ無理だと思ってもらった方がいいですね」 = NO

ということだと察しがつくんですが、
あるのに「ない!」、やるのが面倒くさいだけなのに「出来ない!」とtoo muchにNOを連発し過ぎることでおなじみのロンドンの店員に慣れ過ぎたせいか、

「難しいですね〜」 = 「簡単ではありませんが、まあいけると思います!」 = YES

と解釈してしまったので、やけにこの段階で時間をロスしました。

「難しいってどういうこと?ダメってこと?」
「いや、ダメって分けじゃあないです!ただ、まあ、ちょっと、難しいかなあ〜って感じで…」
「ダメじゃないなら、やります!」
「え?…あ〜、でも難しいかな〜って感じで…」
「え?無理ってこと?」
「いや、無理ってことはないですけど〜」
「じゃやります!」
「え…」

向こうは話の通じない客相手に、こちらは相手の意図が分からなくて、双方困惑。
YESかNOか言ってくれればいいのに、と我々は思うのですが、あちら的には、「実行する前からお客さんに勝ち目がないというのは失礼」という考えがあるようで、「ぼんやりほのめかしてご自身で辞退していただこう!」という社風なのでしょう。


空気を読めない二人組ですったもんだでした。







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2012年6月28日木曜日

ニッポンの美学


8年外へ行ってから、改めて母国をしげしげと観察すると、以前よりもその歴史的美点が際立って素晴らしく見えます。


浅草なんてのは、本来人だかりでわいわいにぎやかな日中こそがその真骨頂なのでしょうが、たまたま夕闇せまる人気少ない浅草寺に行ったら、トーンを落としゆく巨大な空に見事な稜線を描く瓦屋根の整然とした感じがとても厳粛。 アジア文化の中でも最もtidinessでsystematicな美を誇る我がニッポン古来の美的感性にぞくっとしました。






そのノリで唐辛子で真っ赤になった、見た目がとてもシャレオツなせんべいを買ったら、あまりの辛さに食べる意味が分からなくなるほどでした。
普通のせいべいが一番よろしい。

浅草には大学の時に一度来ましたが、今回はまるで受ける印象が違いました。
年とるのもいろいろ見えてきてよいもんだ。
見え過ぎて困ることも多いけど。






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