2012年7月3日火曜日

YESかNOかでお願いします


先ほど、ゴミ袋をかかえてゴミ収集車を追いかけてきたので少々息切れ気味です。


この度の帰国で、はじめて日本で家を借りることになった我々ですが、はじめてな上に久々の日本社会で、いろいろなところに「??」が生じてちょっとばかり苦労しました。

イギリスと日本の賃貸における大きな違いとして、まず、敷金礼金システム。
あちらにはそんなものございません。 契約時にデポジットを家賃一月分とか二月分とか支払いますが、退居時にまるまる返してくれます。(普通の日本人の使い方なら問題なく)

この度我々が気に入って契約した家は、新築ということで敷金x1礼金x2契約金x1で、4ヶ月分上乗せ。
おまけに敷金もなんだかんだでほぼ戻ってこないと思ってくれとのこと。
管理費やら保険代やら次々プラスされて、最初に「家賃」として提示されている金額と最終的な支払い金額の差があまりに大きくて困惑しました。
家賃○○ポンド!と言われたらそれぽっきりの国からの帰国者としては、現実の厳しさをまざまざと見せつけられた次第です。



そして何より、家具どころか、家電どころか、電球もついていないことにびっくり!
夫が仕事中、先に新居に荷物を持っていった私は、ちょうど表にいた管理会社の人に「電気がつかない〜」と騒ぎ立てて、「電球を買いましょう」と懇切丁寧に説明をいただきました。
イギリスでは家具なしタイプと家具ありタイプを選択できるのですが、家具なしでも電球はついていますもので。


ところで、今のマンションに決める前に、別の不動産屋さんで一度違う物件に決めかけたんですが、土壇場で「大手の借り上げの話が出てるから恐らく審査で負けるだろう」ということでやめたという経緯があります。
この時のやりとりで、不動産屋さんが、
「相手が大手の借り上げなんで、個人だとまず9割通らないと思います。時間もかかりますし、他の物件にされた方がいいと思いますよ。」
と言ってくれたらいいものを、

「無理ってわけじゃないんですけど、ちょっと難しいかもですね〜」

と永遠に言ふのです。


今なら、

「難しいですね〜」 = 「ほぼ無理だと思ってもらった方がいいですね」 = NO

ということだと察しがつくんですが、
あるのに「ない!」、やるのが面倒くさいだけなのに「出来ない!」とtoo muchにNOを連発し過ぎることでおなじみのロンドンの店員に慣れ過ぎたせいか、

「難しいですね〜」 = 「簡単ではありませんが、まあいけると思います!」 = YES

と解釈してしまったので、やけにこの段階で時間をロスしました。

「難しいってどういうこと?ダメってこと?」
「いや、ダメって分けじゃあないです!ただ、まあ、ちょっと、難しいかなあ〜って感じで…」
「ダメじゃないなら、やります!」
「え?…あ〜、でも難しいかな〜って感じで…」
「え?無理ってこと?」
「いや、無理ってことはないですけど〜」
「じゃやります!」
「え…」

向こうは話の通じない客相手に、こちらは相手の意図が分からなくて、双方困惑。
YESかNOか言ってくれればいいのに、と我々は思うのですが、あちら的には、「実行する前からお客さんに勝ち目がないというのは失礼」という考えがあるようで、「ぼんやりほのめかしてご自身で辞退していただこう!」という社風なのでしょう。


空気を読めない二人組ですったもんだでした。







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